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災害リスクに備えよう!地震保険

マイホーム購入で検討しておきたいことの一つが災害対策です。中でも地震による被害は甚大で、ひとたび発生すれば津波や火災、建物の倒壊などが起こる可能性があります。そんなとき頼りになるのが地震保険です。そこで、今回は地震保険の特徴や加入するメリットなどについて紹介します。

 

そもそも地震保険って?

地震、噴火、津波を原因とする損害を補償する保険です。必ず火災保険とセットで加入する必要があります。国と民間の保険会社が共同で運営しているので、補償内容も保険料も各社同じ内容となっています(一部、払込方法によって保険料が異なる場合があります)。対象は居住用の建物と家財です。工場、事務所専用の建物など住居として使用されない建物、1個または1組の価額が30万円を超える貴金属・宝石・骨とう、通貨、有価証券、自動車などは対象外です。

 

鹿児島県の加入率はどれくらい?

損害保険料率算出機構によると、2022年度の火災保険契約のうち、地震保険を付帯した割合は全国平均で前年度比0.4ポイント増加の69.4%です。鹿児島県は0.5ポイント増の84.1%で全国5位。20年連続の増加となりました。鹿児島市は87.8%と県、市ともに全国平均を大きく上回っています。

 

加入するメリットは?

地震保険では火災保険で補償されない損害をカバーできるメリットがあります。地震保険は地震、噴火、津波を原因とする損害を補償しますが、火災保険では補償されないからです。また、住宅の築年数や耐震性能などによって割引制度が用意されています。例えば、耐震等級3の家は最大50%の割引を受けられます。税金の控除制度もあり、所得税で最高5万円、住民税で最高2.5万円控除されます。

ただし、保険金額は火災保険で設定した金額の30〜50%の範囲内で、建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度となっています。実際に受け取れる保険金額は建物や家財の損害の程度によって決まるので、注意が必要です。

 
※財務省のホームページの情報をもとに作成
https://www.mof.go.jp/policy/financial_system/earthquake_insurance/jisin.htm